もう一ヶ月以上前のことですが、息子の小学校入学の記念写真を写真家の
桝野正博さんに撮っていただきました。今春の変わり過ぎとも思える天候の中、撮影日はぽかぽか陽気に恵まれて、撮影ものどかで愉しいひとときでした。撮影後、桝野さんからブログにその時の写真を載せたとの連絡を頂き、すぐに拝見。そこにあったのは、モノクロームの写真でした。あの日の温かで愉しい空気や時間を語るようなまばゆい色が白黒に。人ってあったはずのものがなくなると、それを取り戻そうとか呼び戻そうとかする本能があるのかな。白黒の写真を見ていたら、静かな中から平常心とは異なる感覚が湧いてくるようでした。それからしばらくして受け取った、ビックリする程沢山のカラー写真のデータから3枚選び、アルバムにしていただきました。いつ見ても心も顔も笑顔になっちゃう素敵なアルバム。だけど、モノクロームの写真を思い出すと、“過去を思い出し、心を新たにするためのもの”としての記念写真というより、今をより深く見るためのもののような気がしてきます。「写真とは、シャッターを押すだけではけして撮れないものだった」とは桝野さんの言葉ですが、写真を見る度に、家族を通してどこかが疼くように何かを想い巡らせてしまいたくなる、そんな記念写真を撮っていただきました。本当にありがとうございました。今、モノクロームとは対照的に、色とりどりの道具に囲まれ制作中。写真ではないけど、友人の記念の絵です。
kazesan3「あきおくん」→
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